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             A2134  全段差動プッシュプル・アンプ - 製作編 -
 

Special Thanks 

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情熱の真空管

私のアンプ設計マニュアル
全段差動プッシュプル・アンプの庭
Building My Very First Tube Amp
講座

平衡型EL34全段差動プッシュプル
モニター・アンプ












 


う〜むぅ   カッコえぇ〜ぢゃないか、おぃ 

この完成後の勇姿を心の支えに、長い道程を耐え忍んで参りましょう。

 




 
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先ずは全体の配置が決まらないと各部品の配置も決まらないので、あーだこーだと検討を重ねた結果、何の衒いも無く横一直線に球を並べた或る意味王道のこの配置が、一番「らしく」見える様に思えたのでこの配置で決定です。藝が無くてすんません。

こうしてロゴを全て正面に向けるには、かなりマンドクセー小細工
が必要な予感がしますが、まぁなんとか成るでしょう。多分。
いや、何とかするのが漢の腕の見せ所と言いたいのですが、そんな腕より回路技術の腕を磨けと言われそうなので言いません。この配置にぴったりな筐体は奥澤さんO-13ですが、これだと塗装の腕も磨く必要が有りそうです。もう磨きっ放しの人生です。
磨けども磨けども吾人生光輝かず ぢっと手相を観てどうするよ

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バラック仕立ての実験は、お手軽な+B電圧から始めましょうか。
と云うか、これは最早バラックとすら呼べない、ただ単に電線を
繋ぎ合わせただけの何かだと思うんですが気にしないことに。

170Vタップを整流してチョークを経由し、負荷のセメント抵抗が
ぶら下がっているだけの代物でございます。内訳は、750Ωx4連が一個で3kΩと、750Ωx4連の内3連目からGNDに戻した2.25KΩの二つを並列にし1286Ωとしたもので、これで稼働時に近い状態の電圧を測ろうと。STC-Ver.2製作で得た方法の流用です。

想定した通り、チョーク後電圧が216Vなら1200Ωでアンプに必要な180mAが流れて良い塩梅なんですが、1286Ωで我慢です。


  +B電源部・高精度www予想電圧


            180mA   224V 220V  211V
 110V:170V-+-22Ω->|-+-CH-+-OPT-+
     :       (3W) >| |    |     P
     :              100  470   
     :              μF  μF   
     :            |< |    |    
   0V:0V----------|<-+----+-----+-

 

上記で実測した所、整流後247V、CH後242Vと、想定より一割増しの電圧でした。一次側を110Vタップにすると、其々228V224Vとなり、想定電圧まであと5V程降下させれば良さげです。
ここは突入電流対策と整流Di保護を兼ねて、170V-Di間に27Ωを投入すれば180mA5Vの降下となりそうですが、哀しいことにサトー電気さんには27Ωのセメント抵抗が無いので22Ωで我慢します。これだと5Vの予定が4Vの降下ですが、気にしません。
「こまけぇーこたぁーいぃんだよ」とヤル夫さんも言ってましたし。

より正確に測るには出力トランスを繋ぎ、P1、P2に其々5KΩを、
多分20W〜50Wクラスのものを負荷として繋げば良い様な気がしますが、其処までしなくてもまぁ大凡が分かれば良しとして。

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続いては、懸念の初段・安定化回路です。マイナス電圧発生用ダイオードと、20Vを発生させる為の2MΩ以外は基板上に実装しています。これらを載せないのは、勿論万が一と云うか、百が一、十が一の場合に対処し易い様にとの配慮でございます。しかもDiは、半田付けもせずミノ虫クリップで繋ぐという手抜きっぷり。
この状態では110Vタップを使用している為、整流後48V、1.8K後30V、出力20.11Vと、ほぼ想定通りに。1.8K後が30Vと高めなのはLED用の10mAしか流れていないからで、初段の3mAが加われば25V辺りになるかな。-Cは無事-3.53Vが発生して一安心。

でも、まだ安心は出来ません。単体ではマイナス電圧が出ても、+B電圧のGNDと繋げるとマイナス電圧が消えるらしいですので。

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で、も一度+B電源部を引っ張り出して、このGNDを安定化回路のGNDと繋いで、実際の稼動状態に近くして測定してみます。

マイナス電圧も初段・出力電圧も、正常に想定通りに出力されているっぽいです。どうやら成功…と考えて大丈夫なのかな。
でも実際に筐体に組み込めば、GNDのループやら何やらがアレなことになって、怪しい挙動になる可能性もあるだろうし…。

この写真を見ると、莫迦が何の自覚も無しに、能天気に300V近い高電圧を弄んでいる様に見られそうですが、そうではありません。これでも細心の注意を払って実験に臨んているのであります。この状況を鑑みるに、何の説得力も無いとは思いますが。

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LM3886が基板に斜めに挿さるなら、LT3080が斜めに挿さってもいーじゃないか。と思って挿したら挿さりましたとさ之図。
LT3080さえユニバーサル基板上に鎮座坐して戴けるのならば、あとはどうとでも配線しまくるだけでございましょう。
消費電力は0.09W辺りとみて、気休めの放熱板を搭載です。

一応正常に動作するっぽいので、Diを基板に組み込みました。
でも2MΩはまだです。理由は、極微な10nAという電流で2MΩ20Vの電圧を発生させるなら、手持ちの炭皮より、雑音が少ないと云われる金皮を投入した方が安心かなぁと思ったので。
ここ辺りの理屈は未だによく分からないので、その判断で正しいのかどうか不明ですが、今更知識の無さを言い始めたらもう…

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続いて筐体の加工も完了です。厚さ1tは加工が楽で良い塩梅なんですが、ぺなぺななのが玉に瑕です。せめて1.5tの筐体が有れば、いや2tは必要かなぁ、球アンプには。加工がアレだけど。

手前のL型アングルは、出力段定電流回路用Trの放熱板兼初段用基板の取付場所として製作です。あと、効果は有るのか無いのか分かりませんが、撓み防止用の機能も…有ると良いなぁ。

当初は超三結アンプの製作時の手法で作ることを考えていましたが、ロゴを全て正面に向けると、ソケットの螺子頭がばらばらの位置で見た目がアレだなぁという理由で、サブ・シャーシを用意してソケットを落し込む方法に変更です。で、更に良い考えが… 

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素人の思い付きなどに碌なもんは無いってのも多分真理だとは思いますが、←はサブ・シャーシとして基板を流用して加工です。アルミ板と違い加工、修正が楽でええ塩梅です。見た目はしょぼいですが。この基板上に各部品を直接半田付けしたのでは、余りに雑然としそうなので、ラグ板をおっ勃てて配線しようかなと。

これを一枚板で作れば手間も掛からないんですが、敢えて3ピース構成に。理由は、A2134ppアンプが完成して何年か経た後、別のmT管で作り換えようと思った時、このユニット部分を作るだけで簡単に別のアンプに変身し製作が楽になるなぁと。良い考え
「自作とは いつも二手、三手先を考えて行うものだ」と仰る、
あの赤い人の格言に従ってみたのですが、どんなもんでしょう?

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各ユニットも揃ったので、仮組みして不都合箇所の洗い出しです。
ソケットのサブ・シャーシの穴が合わないとか、LM3080の放熱板が筐体に触れそうとか、
ブロック・電解コン取付金具とL型アングルが干渉して収まりが悪いとか、
取付金具を逆向きにすると今度は反対側のSP端子と干渉して収まりが悪いとか、
SP端子取付穴が何故か大穴で、筐体に似合わぬ大きなSP端子を付けて誤魔化しちゃえとか、
チョークコイルの端子とL型アングルが触れそうで、感電しそうで何それ怖いとか、
まぁ、相変わらずの加工精度の低さに辟易しながら、ちまちまと手直しをしたのでした。

他にも、アングルに取り付ける初段用基板、定電流回路基板も作る必要があるのですが、
こちらは未だ手付かず状態。と云うか、筐体の塗装と並行して作れば効率が良いだろうと。

 

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でまぁ、こんな風になりますかねぇ、見た目は。
パイロット・ランプ代わりの真空管用ソケットだけ、落し込みにしょうとの決定以前に制作した初段安定化電源基板に組み込んでいた為、微妙に違和感がありますが、致し方無しですかねぇ。

7ピンmT管の径は18ミリ、9ピンmT管の径は21ミリということで、
球を落し込む穴の径は24ミリとし、何時か訪れるであろう作り替えの時には、出力管も9ピンmT管に対応出来る様に穴開けを行ったのですが、それが裏目に出ちゃったかもな仕上がりとなってしまいました。落とし込んだら、暗く陰になって基板は見えないだろうと思っていたら、案外丸見えなんですよ、黄色い基板が…orz うーん、アルミ板で作り直すか…今更かよorz マンドクセーorz

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オクで落とした電源トランスは、ご覧の様な有様です。
大きな凹みや、市中引摺り廻しの刑を受けた様な擦り傷がいっぱいなので、裏から叩き出して形を整え、パテでも擦り込んで平らにし、塗装を仕直して綺麗にしてあげましょうか。…出来るのか?

となると、筐体と電源トランスが同色で、出力トランスが元の色のままだと見た目的にアレだなぁと、結局これも塗装仕直すことに。何故か一方は半艶消し、他方は全艶消しの塗装なので、これ幸いと塗り潰して仕舞いましょう。マンドクセーでござるの巻ですが。

残るはチョークコイルなんですが、これは綺麗な銀色なので、このまま銀色のアクセントとして残しておいても良いかなぁ、と。

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さて、筐体は何色にしようかと思案に暮れる間も無く、純白の
g.e.c.のロゴが鮮やかに映えるのは黒に決まってんだろっ!と、あっさりと黒に決定です。いや、どうせならより高級感が漂う様にと、ハンマー・フィニッシュの黒で逝かせて頂きましょう。

真偽不明ですが、このハンマー・フィニッシュ用スプレー缶は、
どうも本国では生産中止で、市場在庫で終了らしいんですが…

塗装の仕方のお勉強もこれからなんですが、取り敢えず紙ヤスリを掛けて、下地を塗って本塗装という手順でしょうけど、ハンマー・フィニッシュって重ね塗りが必要なんでしょうかね。
まぁ、塗装面の様子を見ながらテキトーに考えましょうか。

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さぁ、この凹みを叩き出すぞ
ガンガン叩いて平らにするぞ
暫時も止まずに槌打つ響だぞ
仕事に精出す村の鍛冶屋だぜ


でも、叩き出せませんでした
瑕だらけで抉れてくだけとは
お終いには穴が開きそうです
ちっ、パテ盛りで誤魔化すか


お次はマスキングテープです
銘板やシール、端子をきちん
とマスキングして万全の体勢
筐体は養生テープで裏面から


そして紙ヤスリでガシガシと
#320が丁度良さげです。荒く
なく、されど細か過ぎずです
塗装の下には錆が浮いてたよ

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さて、パテを盛り上げて七難隠すとしますか。序に筐体の側面も、溝があって安っぽいので、パテで埋めて平面化しましょう。

田舎のホームセンターにはセメダイン社のエポキシパテしかなく、これを使用したのですが、超速乾性過ぎて素人には使いこなせません。捏ねて契って穴を埋めている間に残りの部分が固まって団子になってしまいます。筐体側面は、一辺を埋めて平らに均す間も無く硬化し始め、綺麗な仕上がりには程遠い…orz

なんとか作業を終了し、紙ヤスリで削りましたが限が無さそうなので、平鑢や棒鑢でガシガシと平らに均して一応完了です。
この真っ平らに削る作業も、難儀なことこの上なしと来たもんだ。 

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削り終わったらアルコールで
削り粉や油分を拭き取ってと
本番の練習に下地を吹いてと
…微妙に凸凹なのが分かるぞ


側面は致命的な仕上がり具合
ふっ、素人に完璧を求めても
筐体にはタミヤ謹製プラモ用
パテを用いた方が最適なのか


もう一方は上出来さ。綺麗に
仕上げるコツを会得したかも
良く見ると凸凹ですが、この
程度はハンマー紋様でカバー


そして本番、塗装作業場全景
最初は恐る恐るぷしゅーっと
久しぶりに嗅ぐシンナー系の
匂いに思わず深呼吸←ヤメレ

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痛恨の一撃を喰らっちまった
パテ盛り不十分で亀裂の様な
瑕が残ってしまった。ここは
裏側なので気にしないことに


側面上部のザラザラ感もその
まま塗面に表れてしまったよ
ハンマートーンの紋様が綺麗
に浮かんでるだけに残念無念


トランス類は形状が複雑な為
細部に吹こうとすると塗膜が
厚く成り勝ちだったりムラに
成り勝ちだったりで難しいぞ


序に、コアも塗ってしまえと
この部分の塗装は上下の伏型
カバーとの絶縁も兼ねている
らしいと思えたので(不明)

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で、筐体はこんな風に仕上がりました。塗装ムラは仕様です。

画面下部は一往復の吹付け塗装箇所です。灰色味が多く下地色が見えているのかもしれません。
白い斑点は浮かびますがハンマートーン特有の黒筋は浮かばず、平坦な印象の塗面となります。

画面中央部は二往復した吹付け箇所です。部分的に黒い筋が浮かび、立体的な陰影が付きます。
吹付けは、恐らく30cm以上離して行ったと思いますが、立体的に見えるのは3〜4cmの幅でした。
スプレー缶を垂直移動させる場合は、3〜4cm幅で細かく移動し塗り重ねる必要が有りそうです。

画面上部は上側側面への吹付け分を含め、三〜四往復程度の吹付け回数になったと思われます。
黒い筋がより濃く鮮やかに浮かび上がった為、更に立体的な陰影に富んだ塗面となる印象です。

しかし画面上部右隅では、更に右側側面への吹付け分も加わる為、五〜六往復分となる様です。
この箇所では最早黒い筋は消え、厚めに黒く潰れた塗面に白い斑点が浮かぶだけとなりました。

どうやら綺麗なハンマートーン模様を浮かび上がらせる肝は、三〜四往復の吹付け回数にある
のかもしれません。そして如何に側面への吹付け分を天面へ掛けない様に工夫するか、或いは
側面からの吹付け分を織り込んだ塗装をすることが必要の様です。って記すと簡単ですけど…


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初段信号部と出力段定電流回路&バイアス調整回路基板です。
信号部基板には負帰還抵抗器は未だ載っていません。まずは
無帰還での完成を目指します。利得が有り余りそうですが。
負帰還に挑むには、知識も然る事ながら其成のお道具も必須の様ですし。部品は、ぺるけ様の部品頒布を利用させて頂きます。

定電流回路は5.5V辺りのツェナーを選別し、温度補償用Diを入れ、エミッタ抵抗値を68Ωとしたので、二本分で81mA程流れる
でしょう。ZDiには3.1mAのJ-FETで、計84.1mAと計画通りです。
ここには耐圧の点でJ-FETよりCRDを選択すべきの様ですが、
A2134のバイアスが浅い為カソード電圧も低く、J-FETでも何とかなるだろうと投入してみました。壊れたら後悔することにします。 

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出力段基板周りは、ご覧の通り難儀な仕儀と相成りました。
筐体に基板を固定してからではどうにも半田付けが困難そうなので、先に各部品を取付けておこうと。全ての元凶は一目瞭然、図抜け大一番なSPRAGUE謹製オレンジドロップ様を投入した為でございましょう。何時もの如くソケットが御隠れ遊ばします。

彼の定評ある全段差動の音色に対し、オレンジドロップとは明らかにミスマッチな選択の様な気がしますが、そもそもコンデンサの音色の違いの聴き分けなど困難な腐れ耳には、その風説でもってアレげ風味な音色に聴こえたら如何にも楽しかろうと云う程度の選択理由です。ASCと比して凡そ六倍の体積を誇りますから、さぞやぷらしーぼ効果も高まろうと云うものです。

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各基板を仮配置して、其々の基板から伸びる配線材の具合を確認しようと、無理矢理な仕上げの各基板類を仮配置しました。

挙句の果てが此の始末です。予期された通り、位相反転段基板周りは三方から這い寄る線材に因り、手の施し様も有りません。流石に85mmx220mmの空間に、三段構成の全段差動回路を詰め込むのは無茶過ぎたと云うか、そのオレンジ色のが無茶だったと云うか…orz。既にこの時点で一箇所、半田付けが不可能な箇所の存在に気付いていたりするのですが、うーん、その対応策を含め、これらの線材は一体どんな手順で捌くべきなのか…。
こんな時はアレですね、先ずは麦酒星人や枝豆星人の殲滅戦から始めるのが賢明と云うものでしょう。えっ現実逃避?違いますよ多分





閑 話 休 題 (違

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突然ですが新しいPCが欲しい欲しい病に罹患してしまいました。
特にゲーム等をしたい訳では無いので、ショップ・ブランドのお安いセットを検討していたら、Sandy Bridgeなる謎の単語が…。
どうやら来年早々には規格が一新されての展開となるらしい。

来年といえばTVも地デジ化しなければ。でも自室では殆どTVを観ない。でも必要。おっ(・∀・)地デジチューナーが有るぞっ!
デジタルTV放送対応HDDレコーダー風PCにしよう!!…来年。
まぁ、PCを地デジ化した処でTVを観る時間が増えるとは思いませんが、TVの金額分をPCに投入すれば、C/Pが良いかなぁと。

とか思っていたら、StarCraft IIっすか…。ゲームもする気か、俺? 

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友人Tack君の知人の御尊父が、何やらすんごいおでお機材を揃えていると云う事で、お宅へ凸撃して来ました。ご迷惑を顧みず。
以下の写真はwebからの拾い物です。他人様のお宅ですので。

まずはプリ・アンプ。電源部が別筐体で、本体は木製ケースの豪奢な佇まい。「初めて見るアンプだなぁ」と思いましたが、そこには燦然と「UESUGI」のロゴがっ!こんな素人でも、その御高名は予予な上杉アンプですかこれがですかそれですかそうですか。

でもこのおでおシステム、御尊父は既におでおに興味は無く、知人も音楽に興味が無く、既に十年近く放置プレイなんだそうな。
見る人が見ればお宝なんでしょうに、勿体無さ杉かなぁと。

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そしてパワー・アンプ。素人にもKT88のプッシュプルと分かりましたが、これまた「UESUGI」でU-Bros3と云ふ古の逸品らすい。
よもや黄獅子印KT88の音色を耳にする日が訪れようとは。
この上杉アンプときたら何と糞重いことか。流石ピュアは違うぜ。

その内部は思った以上に簡素で、すっきりとしている模様です。
あっさりとCRの定数で音を決めてみせる匠の技なのでしょうか。
何が驚いたと云って、画面上部に見える三つのVR、これが数年振りに廻されたにも係わらず、全くガリ音を発しなかったこと、
これは驚いたと云うか凄いなぁと思いました。見た目は安っぽそうな、ごく普通のVRですが、吟味された逸品が投入されているのでしょうか。CRは通常品っぽいですけど侮れない名品なのか?

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で、スピーカーはTANNOYSuper Red Monitorだそうな。
見ろ、スピーカーキャビネットが札束の唸る大金庫のようだ…
三十八口径の御立派さと比べたら、我が家の十八口径は…orz

えぇ、えぇ、すんばらし過ぎる低域の魅力を、しかも大音量で堪能させて頂きましたとも。すっきりと豊かに鳴り響くこの低域は機材の良さも然ることながら、二十畳以上はありそうな部屋にふっかふかの絨毯を敷くはふっかふかのソファーを据えるは厚手のカーテンを引くはの、この環境があってこその賜物ではなかろうかと。我が八畳間との雲泥の差は、定在波対策に尽きるかもと。
保険として持ち込んだデジタルアンプで鳴らしても屈託の無い鳴りっぷりで、俺はつくづく腐れ耳なのだなぁと改めて自覚を…orz

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試聴楽曲です。TANNOYファンの逆鱗必至な選曲でございます。
Hideo KobayashiとかHiroyuki Odaとか。Remix Ver.ですが。

涼しくなったと思ったら秋の読書週間モードに突入してしまい、
五色の舟に釣られてバレエ・メカニックとか、ラビアコントロールポジティブシンキングの末裔とか、ゴシックで伝奇で忍法帖な機忍兵零牙とか、まぁ時節柄これからの「正義」の話でもした方が賢しげだろうと思いつつ耽読(藁)してたのですが、これを記すに当り、早川で纏めてみたのには他意があったりなかったり。
なぁさんよ、柴刈天神前風土記全集版を出して呉れよと。
さんも良いけどさんもねと。私たちにはまだ深堀がいるとw
見えない同志に檄文を渡した処でA2134の続きを始めますか。